
建築計画・建築意匠子どもの環境/建築再生計画
加茂 紀和子KAMO Kiwako
研究の概要
実務/建築設計
横芝光町横芝駅前情報交流館

駅前開発ロータリーに立地し、今後の街の情報交流施設として、観光案内所として機能する、あらたなコミュニティ拠点としての建物である。南風をキャッチするシンボルタワーが特色のある意匠となっている。
横浜市立本町みなとみらい小学校

横浜市のみなとみらい地区に建つ10年間暫定施設の小学校である。周辺の都市開発に伴い、一時的な学童数の増加に対処すべく採択された計画である。敷地は国道や高速道路に隣接し、周辺はビル建設ラッシュという、必ずしも恵まれた立地でないが、小学校という、子ども達にとってはかけがえのない時間の中で、学び育つ環境としての校舎であり、地域にとっては短期間でも開かれた拠点となることを目指した。一方で10年暫定施設であることから、経済性、解体の容易さ、リサイクルについて合理性を重視した工法や材料の選定を行なっている。躯体は鉄骨ブレース構造とし、セメント系外壁材等のリサイクル可能な材料を用い、内外装には乾式工法を採用している。
マーチエキュート神田万世橋(万世橋高架下開発)

東京駅とほぼ同時期に建設され、現在もJR中央線の橋梁である土木遺構的空間を商業空間として改修し、現代に再び活きた空間として生まれ変わるものとなった。耐震補強された躯体のコンクリートと煉瓦の新旧の素材のコントラストを活かし、歴史そのものを体感できるように考えている。また、神田川に面する部分にレンガアーチ内からキャンチレバーした親水デッキを支える鉄骨梁は、将来デッキ巾拡張にも対応出来るよう考慮している。また、かつてプラットフォームであったところにガラスの箱を施工して、鉄道と再近接するカフェ空間をつくっている。
共同研究希望分野
地域再生計画(共同住宅計画/子ども環境の再構築) 建築デザイン(地域資源のデザイン展開) 建築デザイン分野にかかわる全てプロフィール
1984年 東京工業大学工学部建築学科卒業
1986年 東京工業大学大学院理工学研究科建築学専攻修士課程修了
1986-91年株式会社 久米建築事務所(現 久米設計)勤務
1992年 ㈱一級建築士事務所セラヴィアソシエイツ設立
1995年 株式会社みかんぐみ設立(共同代表・管理建築士)現職
2015年 名古屋工業大学大学院工学科教授(CA) 現在にいたる
工学修士 一級建築士 日本建築学会 日本建築家協会
業績
- 横浜市立あかね台中学校(2011)横浜市建築局優良建築設計者表彰新・増・改築部門最優秀賞(横浜市2011年7月)
- マーチエキュート神田万世橋(2013)受賞:グッドデザイン未来づくりデザイン賞(2014年) 業績賞(日本建築学会2016年) 掲載誌:新建築(新建築社)2013年10月号(pp.70-77)
- 上越市立若竹寮(児童養護施設)(2014)4.上越市立若竹寮(児童養護施設) 他
- 横浜市立本町港みらい小学校(2018)
- 横芝光町横芝駅前情報交流館(2018)